世界の終わりと現在進行形の痛み、はしりがき
始まりがあれば全ての物に終わりが来るというけれど、終わりが来なければ人を大切にできない人がほとんどだと思うし、私もその1人。
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私の好きな哲学者の中島義道さんが
「全ての物事はいずれ終わる。世界さえも、宇宙さえも、行き着くところは終焉だ。それなのになぜ生きねばならぬのか。どんな偉業を成し遂げても、結局世界は終わるのだ」みたいなことを仰っていて
その時は、川上未映子さんの「溶けてしまった雪の美しさはそこにあった。確かにあった。」という言葉を思い出して
溶けても雪が綺麗だったならいいじゃないか。それが生きる意味だものと思ったけど
生きる苦痛が現在進行形で大きければ大きいほど、「苦しみに見合った価値」を求めてしまうから、痛みに値する価値を返してほしい、となって、その行き着く先が無であることに絶望してしまうんだな、と。
世界の存在は大きいようでいて、個人の感性に勝ることはできないし、世界は結局、その人の主観にしか宿らない、世界の終わりと等価交換になる傷みを、現在進行形で抱えている人がたくさんいるんだ。
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食べ過ぎて胃が痛いです。
お休みなさい。