チャイム

大人になるとなぜだろう

すごく楽しい時間というものが減る

夢中になって話す時間が減る

 

たまにすごく波長が合う人と

お酒を飲みながら夢中になって話をしていると

終電なんて忘れて

その内外が薄明るくなって

帰らなきゃね、となる

かえらなきゃね、

 

その言葉で、

小学生の頃、校庭で鳴っていた17時のチャイムを思い出す

薄暗くなってきた頃になる17時のチャイムで

夢中になっていた遊びから我にかえると

皆が口々にいう

家に帰らなきゃ、

 

私はいつも帰りたくなかった

当たり前だけど

明日またどうせ遊ぶのに

その時間の流れとお別れするのが

なんか寂しかった

 

お酒を飲む時間というのは

なんていうかそういうのにとても似ていると思う

 

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