膿、あなたと出会う、グルメとエゴイズム

1人の人のたったひと言で、心にぼつっと出来た吹き出物の膿が、ごろりと取れることがある

 

別に対して仲良くなくても、会ったことがなくても、それは色々な垣根を越えて、私の体にきんと響き渡り、私を私という存在に戻してくれる(ような気がした)

 

たぶんこれを真の出会いと呼ぶ

それに対し、体の出会いなんてものはなんと脆弱か

 

 

家の近所にある、イタリアン小料理店はいつもとんでもなく素晴らしい

 

それを味わうには1秒たりともズレてはいけないんだ、と言わんばかりにベストなタイミングで刈り取られた食材達、未だ知らぬ美酒、私に数々の出会いをもたらしてくれるので、いつもついつい二日酔い

 

 

昨日ランチにいったらデザートに、と出してくれた、冴え渡るようなぶどうの甘さにはっとしてしまい、私が普段食べている雑多なものを、食べ物と呼んでいいのかと、ついつい考えてしまったものの、いやいやこれは食べ物と造り手に大変な失礼、グルメの入口はエゴイストになることでは無いかなと、うんうんうなる